初心者でもできる!ScratchでAIゲームを作る3ステップ
近年、AI(人工知能)は私たちの生活のあらゆる場面で活躍しています。そんなAIを、自分の手で作ってみたいと思ったことはありませんか?「プログラミングは難しそう…」という人でも、Scratchを使えば、ブロックを組み合わせるだけで簡単にAIゲームを作ることができます。
この記事では、初心者でも3ステップで完成できるAIゲームの作り方を詳しく解説します。必要な準備、作成手順、応用アイデアまで、完全ガイドとしてまとめました。
1. Scratchとは?AIゲーム作りに向いている理由
Scratchは、MITメディアラボが開発したビジュアルプログラミング言語です。テキストコードを一切書かずに、ブロックをつなげるだけで動くプログラムを作成できます。
- 直感的な操作性:マウス操作で簡単にコードを組める
- AIとの連携が可能:拡張機能や外部ツールを使えば機械学習もできる
- 無料で利用可能:オンライン版もデスクトップ版も無料
特に初心者にとって「試行錯誤しやすい」環境であるため、AIの基礎を体験するのに最適です。
2. AIゲーム作りに必要な準備
2.1 Scratchのインストールまたはアカウント登録
以下の方法があります。
- ブラウザ版を使う(Scratch公式サイトで無料登録)
- デスクトップ版をダウンロード(オフラインでも利用可能)
2.2 拡張機能「ML for Kids」または「Teachable Machine」の用意
AI要素を取り入れるには、機械学習を行えるツールを活用します。
- ML for Kids:Scratchと連携できる機械学習サービス
- Teachable Machine:Googleが提供する画像・音声認識学習ツール
2.3 必要な素材の準備
ゲームに使う背景画像、キャラクター(スプライト)、効果音などを用意しておくと制作がスムーズです。
3. AIゲームを作る3ステップ
ステップ1:ゲームのテーマを決める
まずはAIが何をするゲームにするかを決めます。例:
- 画像認識で正しいアイテムを選ぶゲーム
- 音声認識でキャラクターを動かすゲーム
- チャットボット型の会話ゲーム
ステップ2:AIモデルを学習させる
Teachable MachineやML for Kidsで、AIが識別するためのデータを学習させます。
- 認識させたいカテゴリーごとにデータ(画像や音声)をアップロード
- 「学習」ボタンを押してAIモデルを生成
- Scratchと接続するためのURLまたは拡張機能を設定
ステップ3:Scratchでゲームロジックを作る
学習済みAIモデルを使って、ゲームの動作を作成します。
例: もし「AIの認識結果」が「りんご」なら → スコアを+1 もし「AIの認識結果」が「バナナ」なら → スコアを-1
ブロック構造は以下のようになります:
- イベント:旗が押されたとき
- 制御:ずっと
- 判定:もし認識結果 = 条件 なら → 動作
- スコア管理:変数を利用
4. 完成したらテストと改善
ゲームが完成したら、以下を確認しましょう。
- AIの認識精度は十分か?
- 操作が直感的で分かりやすいか?
- 難易度は適切か?
テストプレイを繰り返し、必要に応じて画像や音声データを追加学習させましょう。
5. 応用アイデア
- レベルアップ機能を追加
- タイムアタックモードを実装
- スコアランキングをオンラインで共有
まとめ
Scratchを使えば、初心者でもAIを活用したゲームを3ステップで作ることができます。ポイントは「シンプルなテーマから始める」こと。AIの学習→ゲームロジックの構築→テストの流れを繰り返すことで、より完成度の高い作品に仕上げられます。
この記事を参考に、ぜひあなたもオリジナルのAIゲーム作りに挑戦してみてください。
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