絵で覚える!Scratchで体験するかんたんAIアルゴリズム
近年、「AI(人工知能)」は私たちの生活に深く入り込み、スマートフォンの音声認識やネットショッピングのおすすめ機能など、身近な場面で活躍しています。しかし、AIと聞くと「難しそう…」「プログラミングができないと無理」と感じる方も多いでしょう。
そこで今回は、小学生から大人まで楽しめるビジュアル型プログラミング環境「Scratch(スクラッチ)」を使って、絵で覚えるかんたんなAIアルゴリズムを体験する方法をご紹介します。
1. なぜScratchでAIを学ぶのか?
Scratchはブロックをつなげるだけでプログラムを作れるため、文字のタイピングや複雑な文法を覚える必要がありません。
さらに、視覚的なイラストや動きを使ってアルゴリズムの動作を理解できるため、AIの基礎概念を楽しく学べます。
- 文字入力不要で直感的に操作できる
- 子どもから大人まで学習可能
- 視覚的フィードバックで理解しやすい
2. AIアルゴリズムとは?
AIアルゴリズムとは、コンピューターが「どう考え、どう行動するか」を決めるための手順や計算方法です。
例えば、AIが猫と犬の写真を区別する場合、アルゴリズムが画像の特徴を分析し、判定します。Scratchでは、こうした複雑な処理をシンプルに置き換え、体験的に学ぶことができます。
3. Scratchで作る!かんたんAIアルゴリズム5選
① 色認識AI
カメラや画像の色を読み取り、判定するミニAIです。
Scratchではスプライトに「色が触れたら〜する」という条件を設定することで、色認識の仕組みを体験できます。
② 迷路探索AI
キャラクターがゴールまで最短経路を見つけるアルゴリズムです。
AIの「経路探索(Pathfinding)」を模して、ブロックで道順を試行錯誤させます。
③ チャットボット風会話AI
ユーザーの入力に応じて返答を変えるプログラムです。
簡易的な「もし〜なら」ブロックを使い、質問への応答を設定します。
④ 手書き数字認識(クラウド拡張)
拡張機能を使えば、ScratchでもGoogleの機械学習モデルを活用できます。
手書きの数字を判定するAIを、イラスト付きでわかりやすく解説します。
⑤ 感情判定AI
カメラの表情認識や、入力されたテキストから「うれしい」「かなしい」などの感情を推測するプログラムです。
4. 絵で理解!AIの仕組み
文章だけではわかりにくいアルゴリズムも、フローチャートやキャラクターの動きとして描くことで直感的に理解できます。
例えば迷路探索AIの場合、「スタート → 壁なら回避 → ゴールまで繰り返す」という流れを絵で示せば、小学生でもすぐに理解可能です。
5. 学習を深めるためのコツ
- 最初はシンプルなプロジェクトから始める
- 実行結果を絵やアニメで見える化する
- 少しずつ条件分岐や変数を追加して機能を発展させる
- 完成したら友達や家族に見せて説明する
6. AI学習の次のステップ
Scratchで基礎を学んだら、Pythonなどのテキストベースの言語に進むのもおすすめです。
GoogleのTeachable MachineやML5.jsを使えば、画像認識や音声認識など高度なAIも簡単に試せます。
まとめ
AIは難しいものではなく、Scratchを使えば絵やアニメで楽しく学べます。
まずは色認識や迷路探索など、身近で楽しいアルゴリズムから挑戦し、AIの仕組みを体験してみましょう。
将来、本格的なAI開発に挑戦するとき、きっとこの経験が役立ちます。
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