ScratchやPythonで作る!AIを体験できるかんたんプロジェクト3選
「AIを作ってみたいけど難しそう」「プログラミング初心者だけど体験してみたい」
そんな方におすすめなのが、ScratchやPythonを使ったかんたんAIプロジェクトです。
この記事では、小学生や初心者でも挑戦できるAI体験プロジェクトを3つ厳選し、それぞれのしくみ・準備・作り方・応用までをわかりやすく紹介します。
AIってなに?ScratchとPythonの違いとは?
AI(人工知能)とは、「人間のように考えたり判断したりするコンピューターの仕組み」のことです。近年では、音声アシスタントや自動翻訳、画像認識などに使われています。
Scratchとは?
MITが開発した子ども向けのプログラミングツール。ブロックを組み合わせるだけでプログラムが作れるため、小学生でも直感的に使えます。
Pythonとは?
AI開発で最も使われている本格的なプログラミング言語。
コードはシンプルで読みやすく、初心者にもやさしいのが特徴です。
プロジェクト1:Scratchで作るチャット風AIボット
● 概要:
ユーザーが入力した言葉に、あらかじめ決めた返答をするチャット風AI。
会話のような動作で、AIっぽいやりとりが体験できるプロジェクトです。
● 準備するもの:
- Scratchアカウント(公式サイト)
- パソコンとネット環境
● 作り方ステップ:
- ステージにキャラクター(スプライト)を追加
- 「こんにちは」と言うと「こんにちは!元気ですか?」と返すように設定
- ユーザーの答えを変数に保存
- 条件分岐(if)で「元気」なら「よかった!」、「元気じゃない」なら「だいじょうぶ?」など返す
● ポイント:
- プログラム初心者でも作りやすい
- AI風のやりとりで会話を体験できる
- 応用で質問数を増やせば、より複雑な会話も可能
● 応用アイデア:
- 好きな食べ物を聞いて答えを保存
- ユーザー名を覚えて、次回の挨拶で使う
プロジェクト2:Teachable Machine × Scratchで画像認識AI
● 概要:
GoogleのTeachable Machineを使って、画像を見分けるAIモデルを作成し、それをScratchと連携するプロジェクトです。
● 準備するもの:
- Teachable Machine アクセス用ブラウザ
- カメラ付きパソコン
- Scratchアカウント
● 作り方ステップ:
- Teachable Machineで「ネコ」と「イヌ」の画像を学習
- モデルをエクスポート(Webリンク形式)
- Scratchの拡張機能(Web API利用)でAIの判断を取得
- 「ネコ」と判断されたら「にゃーん」と言うなどの動作を設定
● ポイント:
- ノーコードで本格的なAIモデルを作成できる
- Scratchと組み合わせることでインタラクティブな作品が可能
- 自由研究・プレゼンにも使いやすい
● 応用アイデア:
- 人のポーズを認識して、ダンスゲームに活用
- カメラで「笑顔」を検知したらキャラクターが喜ぶ
プロジェクト3:Pythonで作るシンプルな質問応答AI
● 概要:
Pythonと辞書型データを使って、キーワードに対して返答するAIボットを作ります。
コードが短く、初心者でも読めるので、最初のPythonプロジェクトに最適です。
● 準備するもの:
- Python(3.8以上)インストール済み
- VS Code や Thonny、Jupyter Notebook などのエディタ
● 作り方ステップ:
qa = {
"こんにちは": "こんにちは!",
"元気?": "元気です!ありがとう!",
"名前は?": "私はAIボットです!"
}
while True:
user = input("質問してね:")
if user in qa:
print(qa[user])
else:
print("ごめん、それはまだ学習していないよ。")
● ポイント:
- 初心者でもすぐに試せる
- 辞書(dict)の使い方が学べる
- ChatGPT的な質問応答のミニ体験ができる
● 応用アイデア:
- 回答をファイルに保存・読み込む機能を追加
- 時間帯によって返答を変える
AIを体験するメリットとは?
- AIのしくみが理解できる:自分で動かすことで、仕組みが自然に身につく
- 創造力・論理的思考が育つ:動きや構成を考えながらプログラム
- 自由研究やプレゼンに使える:実践的な題材になる
- 将来のAI開発の第一歩に:本格的なAI学習への入り口として最適
まとめ:まずは楽しむことが第一歩!
ScratchとPythonは、どちらもAIを楽しく・手軽に体験できる最高のツールです。
今回紹介した3つのプロジェクトは、すべて無料のツールを使って作れます。
難しい数式や理論はあとでOK。まずは自分で「作ってみる」「動かしてみる」ことからスタートしましょう。
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