AIってどうやって作るの?しくみと手順をやさしく紹介
「AIってどうやって作られているの?」「自分でも作れるのかな?」
最近ではAI(人工知能)という言葉が日常的に使われるようになり、多くの人が興味を持っています。けれど、「どうやって作るのか」については、なんとなく難しそうに感じてしまうかもしれません。
この記事では、AIのしくみと作り方の手順を、初心者や子どもでも理解できるようにやさしく紹介します。無料ツールを使った体験方法も取り上げているので、今日からあなたもAIづくりを始めてみませんか?
そもそもAIってなに?
AIとは、「Artificial Intelligence(人工知能)」の略で、人間のように考えたり、判断したり、学んだりできるコンピューターのことを指します。
AIはすでに私たちの身近にあります:
- スマートフォンの音声アシスタント(例:Siri、Googleアシスタント)
- 写真を自動で分類してくれるアプリ
- ネットショップの「あなたへのおすすめ」
- 自動翻訳アプリ
では、これらのAIはどうやって作られているのでしょうか?
AIの基本的なしくみ
AIは「プログラムで命令をする」のではなく、「データから学習して判断する」というのが大きなポイントです。
AIのしくみを3つに分けてみましょう:
- 学習(トレーニング):たくさんのデータを使ってルールを学ぶ
- 推論(判断):新しいデータに対して、答えを出す
- 改善(フィードバック):間違いを減らすように修正していく
たとえば、ネコとイヌの画像を見分けるAIなら:
- たくさんのネコ・イヌの画像を見せて学習
- 新しい画像を見せて「これはネコ!」と判断
- 間違えたら、学習しなおして精度を上げる
AIを作る手順(初心者向け)
Step 1:AIに何をさせたいか決める
最初のステップは「目的」を決めることです。たとえば:
- 画像を見分けたい(画像認識)
- 会話できるようにしたい(チャットボット)
- 声で操作したい(音声認識)
Step 2:データを集める
AIを育てるには、たくさんの例(データ)が必要です。
- 画像AI → ネコとイヌの写真をそれぞれ50枚以上
- チャットボット → よくある質問と答えのペア
- 音声AI → 話しかける言葉の録音
Step 3:学習させる(トレーニング)
データをAIに見せて、違いを覚えさせる作業を行います。
これを「機械学習(きかいがくしゅう)」といいます。
最近では、コードを一切書かなくても、この学習作業を行えるツールがあります。
Step 4:AIの判断をテストする
学習が終わったら、実際に使ってみて、AIが正しく判断できるかチェックします。
- 「これはネコ」→ 正解!
- 「これはイヌ」→ 間違えた…
間違えたときはデータを増やしたり、学習の仕方を変えて改善します。
Step 5:AIを使ったアプリやツールにする
学習したAIは、アプリやウェブサイトに組み込んで使えるようになります。
Scratchや簡単なコード、ノーコードツールを使って表示・動作させることも可能です。
おすすめ!初心者向けAI体験ツール
① Teachable Machine
Googleが提供する無料ツールで、画像・音声・ポーズなどを学習させてAIが判断できるようになります。
- ノーコードでOK
- 3ステップでAIが完成
- ダウンロードやWebへの埋め込みも可能
② Scratch+拡張機能
子どもでも使えるビジュアルプログラミング。AI風のチャットや条件判断を組み込んだ作品が作れます。
③ Lobe(ローブ)
Microsoftが提供する、画像分類に特化したノーコードAI作成ツール。直感的に使えて、結果もすぐ確認可能。
AI開発に必要なパソコン環境
高性能なマシンでなくても、以下のスペックがあれば十分です。
- OS:Windows 10 以降 or macOS Mojave 以降
- メモリ:8GB以上
- Webカメラ(画像認識に使用)
- インターネット接続
AIを学ぶと得られること
- 問題解決力・論理的思考力の向上
- データを見る力がつく
- 将来の仕事や研究につながる
- 自由研究・発表テーマに最適
まとめ:AIづくりは「しくみ」を知ることから
AIはむずかしいものではなく、「学ばせる → 試す → 直す」という流れで作られていることが分かったと思います。
パソコンと無料ツールがあれば、子どもでもAI開発を体験できます。まずは興味のあるテーマから、気軽にチャレンジしてみましょう!
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