初心者向け!Scratchと無料ツールでつくる機械学習ゲーム
「AIや機械学習は難しい」というイメージを持っていませんか? 実は、無料で使えるビジュアルプログラミング環境Scratchと、オンラインで提供されている無料のAI学習ツールを使えば、初心者でも簡単に機械学習ゲームを作ることができます。
この記事では、Scratchと無料ツールを組み合わせて、誰でも楽しく学べるAIゲームの作り方を詳しく解説します。
1. 機械学習とは?
まずは簡単に「機械学習」とは何かを理解しましょう。
- 機械学習は、コンピューターがデータからパターンを学び、予測や判断を行う技術です。
- 写真、音声、文章など、さまざまなデータを使って学習します。
- 例えば、画像を見て「これは犬です」と判定するAIも機械学習の一例です。
本来はPythonやTensorFlowなどのプログラミングが必要ですが、Scratchと無料ツールを使えば初心者でも体験できます。
2. Scratchで機械学習を使うには?
Scratch自体にはAI機能はありませんが、「拡張機能」や「外部サービス」と連携することで機械学習を組み込むことができます。
おすすめ無料ツール
- Machine Learning for Kids 画像・テキスト・数字を使った学習モデルが作れます。
- Teachable Machine Google提供のAI学習ツール。画像、音声、姿勢データなどを簡単に学習できます。
3. ゲーム制作の準備
用意するものは以下の通りです。
- パソコンまたはタブレット
- インターネット環境
- Scratchアカウント(無料)
- 無料AIツール(Machine Learning for KidsまたはTeachable Machine)
4. 実際に作ってみよう!AIジャンプゲーム
ここでは、カメラに向かって「手を上げる」動作を認識し、キャラクターがジャンプするゲームを作ります。
ステップ1:AIモデルを作成
- Teachable Machineにアクセスし、「画像プロジェクト」を選択
- クラス1:手を上げている、クラス2:手を下げている
- それぞれの画像を複数枚アップロード
- 「学習」をクリック
ステップ2:Scratchに接続
- モデルをエクスポートし、URLまたはAPIキーを取得
- Scratchで新しいプロジェクトを作成
- 「拡張機能」からAI関連の拡張を追加し、モデル情報を入力
ステップ3:ゲームのプログラムを作る
もし(判定結果 = "手を上げている")なら キャラクターをジャンプ スコアを+1
これで、プレイヤーの動きに反応するゲームが完成します。
5. 応用アイデア
- 笑顔判定でキャラクターを走らせる
- 音声コマンドでゲーム操作
- 色判定でアイテムを分類
- 動作認識でスポーツゲーム
6. 学びを深めるポイント
- AIが正しく判定できなかった理由を一緒に考える
- 学習データを増やすと精度が上がることを体験する
- 作ったゲームをScratchのコミュニティで公開
まとめ
Scratchと無料ツールを組み合わせれば、初心者でもAIゲームを簡単に作れます。 今回の手順をもとに、自分だけのオリジナルAIゲーム作りに挑戦してみてください。
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