Scratchで作るAIペット!会話して育てるゲームの作り方
「もし自分だけのAIペットと会話して育てることができたら…」そんな夢を、子どもから大人まで簡単に叶えてくれるのが、Scratchです。本記事では、Scratchを使って会話しながら育てるAIペットゲームを作る方法を、初心者にも分かりやすく解説します。
1. プロジェクトの概要
今回作るゲームは以下の要素を含みます:
- プレイヤーの入力に応答するAI風チャット
- ペットの感情やステータスの変化
- 食事・遊び・休憩などのアクション
- ペットの成長(レベルアップや見た目の変化)
2. 必要な準備
Scratchのアカウントを作成し、新しいプロジェクトを開きます。背景やキャラクター(スプライト)は以下のように設定します。
- 背景:部屋や庭などペットが生活する場所
- スプライト1:ペットのキャラクター(猫や犬など)
- スプライト2:会話用の吹き出し
- スプライト3:アイコン(食事・遊び・睡眠)
3. 会話機能の作り方
3.1 基本構造
会話機能は「もし〜なら」の条件分岐と「○○と聞かれたら〜と答える」ブロックを組み合わせて作ります。入力は「質問をする」ブロックで取得し、キーワードに応じて反応を変えるのがポイントです。
[緑の旗がクリックされたとき]
ずっと
「なにをする?」と聞く
答えを変数「入力」に代入
もし <入力 = "ごはん"> なら
「ありがとう!お腹いっぱい!」と言う
ステータス変数「満腹度」を10増やす
もし <入力 = "あそぶ"> なら
「楽しい〜!」と言う
ステータス変数「幸福度」を10増やす
3.2 AI風の応答
完全なAIではなくても、キーワードマッチングやランダム返答を使えば会話が自然に見えます。
- 「はい」や「いいえ」の応答パターンを複数用意
- ランダムブロックで返答を変化
- 特定のキーワードでイベント発生(例:「おやすみ」で寝るアニメーション)
4. 育成システムの実装
ペットを「育てている感」を出すために、以下の変数を用意します。
- 満腹度
- 幸福度
- 体力
- レベル
時間経過やプレイヤーの行動によってこれらの数値を変化させます。
[1秒ごとに]
満腹度を -1 する
幸福度を -1 する
もし <満腹度 < 0> なら
「お腹すいたよ〜」と言う
5. 成長要素の追加
レベルアップや見た目の変化を実装すると、モチベーションが高まります。レベルが一定値に達するとスプライトのコスチュームを変更する仕組みを作りましょう。
6. 拡張アイデア
- 音声認識拡張を使って声で指示
- クラウド変数を使って他のプレイヤーと交流
- ペットがランダムに質問してくるイベント
まとめ
Scratchを使えば、プログラミング初心者でも簡単にAI風の会話機能と育成システムを実装できます。少しずつ機能を追加して、あなただけのオリジナルAIペットを育てましょう!
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