GoogleやChatGPTのようなAIはどうやって作られているの?小学生にもわかる技術解説
「Googleで検索すると、すぐに答えが出てくるのはなぜ?」「ChatGPTって、どうしてこんなに人間みたいに話せるの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
この記事では、GoogleやChatGPTのようなAIがどうやって作られているかを、小学生にもわかる言葉でやさしく解説します。
むずかしい専門用語は使わずに、身近な例を使って「すごいAIがどう動いているのか」を楽しく学べるようにしています。
AIってなに?かんたんに言うと…
AI(人工知能)は、「人間のように考えて、判断して、答えを出すコンピューター」のことです。
ふつうのプログラムは「〇〇したら△△してね」と人が命令を出しますが、AIは「自分で学んで考える」力を持っています。
たとえばChatGPTは、たくさんの文章を学んで、「この質問にはこう返せばいいかな?」と自分で答えを考えてくれるのです。
ステップ①:まずは「たくさんのデータ」を集める
AIを作るときに最初にするのは、「学ぶための材料(データ)」をたくさん集めることです。
ChatGPTは、インターネット上の文章や本のテキストなど、人間が書いた数十億もの文章を使って学習しています。
たとえば…
- 日記やブログの記事
- 質問と答えが書かれたサイト
- 会話のやりとり
人間も、「たくさん本を読むと頭がよくなる」と言われるように、AIもたくさんの言葉を読むことで学んでいきます。
ステップ②:「パターン」を見つける学習(機械学習)
次に、AIは「この言葉のあとには、たいていこの言葉が続く」というような言葉のルール(パターン)を見つけていきます。
これを機械学習(きかいがくしゅう)と呼びます。
たとえばChatGPTなら…
「今日は寒いですね」と入力されると、「あたたかくしてお過ごしください」など、自然な返し方を推測して出してくれます。
この「次に来そうな言葉を予想する力」がAIの頭脳です。
ステップ③:脳みそのような「モデル」を作る
学習した結果をもとに、「モデル」と呼ばれるAIのしくみが作られます。
このモデルは、人間の脳に似せた作りになっていて、「ニューラルネットワーク」という名前がついています。
ニューラルネットワークって?
人間の脳の神経(ニューロン)がつながっているように、AIの中でも「言葉・意味・文のつながり」をたどる線がたくさんあります。
それぞれの線には、「こういうときは、こっちを選んだ方がよさそう」という重み(重さ)がついていて、AIが正しい判断をするためのヒントになっています。
ステップ④:AIを使えるように「調整」する
学習しただけでは、AIはうまく答えられないこともあります。
そこで、開発者たちは「こういう質問にはこう返してね」「この間違いは減らしてね」と、人間がアドバイスしてAIを調整します。
これを「微調整(ファインチューニング)」と言います。
ステップ⑤:ユーザーが使えるようにサービス化する
AIを学習させただけでは、まだ「中身」しかできていません。
それをみんなが使えるように、アプリやウェブサイトの形にするのが最後のステップです。
ChatGPTの場合は、「質問を入力する画面」「チャット風に表示する仕組み」「会話履歴を保存する機能」などが追加されています。
GoogleやChatGPTのAIがすごい理由は?
以下の理由から、GoogleやChatGPTのAIはとても賢く感じられます:
- 数十億の文章を学習している
- 返答のスピードが速い
- 話す内容が自然で、人間に近い
- ユーザーが使いやすいように工夫されている
でも、これは突然できたわけではなく、たくさんの技術者が長い時間をかけて作った結果です。
自分でAIを作ることもできるの?
はい!いまでは、小学生でも使えるAIツールがたくさんあります。
- Teachable Machine:画像を学習して見分けるAIが作れる
- Scratch + 拡張機能:AIっぽいチャットボットが作れる
- Google Colab:Pythonを使って簡単なAIプログラムを体験できる
最初は難しそうでも、「やってみる」ことでどんどん理解が深まります。
まとめ:AIはたくさんの学びと工夫から生まれている!
GoogleやChatGPTのようなAIは、たくさんの文章を学び、パターンを見つけ、人間のように自然な返事ができるようにつくられています。
そこには「データを集める」「学習する」「判断する」「調整する」といった、たくさんのステップがあります。
私たちも、ScratchやTeachable Machineを使えば、小さなAI体験から始めることができます。
未来のAI開発者は、もしかしたらこの記事を読んでいるあなたかもしれません!
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