「ペンタブレットを持っていないけれど、パソコンで絵を描いてみたい」。そんな方でも、マウスとお絵かきソフトがあれば始められます。
ただし、マウスで滑らかな線を自由に描くには慣れが必要です。最初は、円や四角などの図形、塗りつぶし、文字入れを使うと取り組みやすくなります。
この記事では、無料で使えるお絵かきソフトを、用途と対応OSで比較します。Windowsの「ペイント」で簡単な顔を描き、画像として保存する手順も紹介します。
1. マウスで絵を描くなら、どのソフトを選ぶ?
Windowsで初めて試すなら、まずは「ペイント」を開いてみましょう。本格的なブラシやレイヤーを使って描きたい場合は、KritaやFireAlpacaも候補になります。
| ソフト | 主な対応OS | 選ぶ目安 | 費用の確認点 |
|---|---|---|---|
| Microsoft ペイント | Windows | 図形・文字・簡単なイラストから始めたい | 基本の描画に使える。AI関連機能などは条件が別 |
| Krita | Windows・macOS・Linux | ブラシやレイヤーを使ってイラストを描きたい | 公式サイトで無料配布。ストア版などは購入条件を確認 |
| FireAlpaca | Windows・macOS | イラスト制作向けのツールを試したい | 無料版あり。有料のSE版とは区別する |
| GIMP | Windows・macOS・Linux | 絵に加えて写真の加工や合成も行いたい | 公式サイトから無料で入手できる |
対応するOSのバージョンや必要な性能は、配布元で確認してください。この記事は公式情報に基づく紹介であり、すべてのソフトを同じパソコンで実測比較したものではありません。
2. Microsoft ペイント:最初の1枚を描きたい人に
ペイントは、Windowsで使える描画アプリです。ブラシで線を描くほか、図形、塗りつぶし、文字入れなどを使えます。
- 円や四角を組み合わせて、簡単なイラストを作れる。
- 画像に文字や目印を加える作業にも使える。
- すでにパソコンに入っていれば、追加のソフトを入れずに始められる。
現在のWindows 11向けペイントには、レイヤー機能もあります。古い版とは機能が異なるため、手元の画面で確認してください。
基本の図形やブラシで絵を描くために、AI機能を使う必要はありません。AI関連機能には、端末・アカウント・利用枠などの条件があるため、通常の描画機能とは分けて考えましょう。
3. Krita:ブラシやレイヤーを使って描きたい人に
Kritaは、無料で利用できるオープンソースのペイントソフトです。Windows、macOS、Linuxに対応しています。
ブラシやレイヤーを使うイラスト制作を始めたい場合に候補になります。最初からすべての機能を覚えようとせず、ブラシ、消しゴム、塗りつぶし、レイヤーから試しましょう。
- ブラシを使ったイラスト制作に取り組める。
- 線と色を別のレイヤーに分けて編集できる。
- 機能が多いため、基本操作に慣れる時間が必要。
無料で始めたい場合は、公式サイトのダウンロード案内を確認してください。公式サイトでの配布と、ストアなどで販売される版は入手条件が異なる場合があります。
4. FireAlpaca:イラスト制作向けの無料版を試したい人に
FireAlpacaは、WindowsとmacOSに対応するペイントソフトです。無料版が提供されており、ブラシやレイヤーを使って作品を作れます。
- 線画と色塗りを分ける制作に取り組める。
- 公式サイトで追加ブラシなどの情報も確認できる。
- 無料版と有料のFireAlpaca SEを区別して選ぶ必要がある。
「どのパソコンでも軽い」「誰でも簡単」とは限りません。自分の環境でキャンバスを開き、線を引いたときの反応を試してみましょう。
5. GIMP:画像編集も行いたい人に
GIMPは、描画に加え、写真の加工や画像の合成にも使える無料の画像編集ソフトです。Windows、macOS、Linux向けに配布されています。
- 写真に文字や図形を加えるなどの画像編集にも使える。
- レイヤーを使って複数の画像を組み合わせられる。
- 機能が多く、初めての落書きには操作を複雑に感じる場合がある。
「簡単な顔を描きたい」だけなら、まずはペイントなどから始めてもよいでしょう。写真加工も行いたくなったら、GIMPを検討する方法があります。
6. MediBang Paintを選ぶときの注意点
MediBang Paintもイラストやマンガ制作の候補ですが、PC向け製品には有料の案内があります。過去の記事の「無料」という説明だけで判断せず、現在配布されている製品・バージョンと料金を確認してください。
アカウント機能やMediBang Premiumの特典もあるため、ソフトの入手条件と追加サービスの条件を分けて確認することが大切です。
7. ペイントで簡単な顔を描いてみよう
ここからはWindowsのペイントを例に、図形を組み合わせて顔を描きます。ボタンの配置や名称は、アプリのバージョンによって異なる場合があります。
① ペイントを開く
- Windowsのスタートメニューを開きます。
- 検索欄に「ペイント」と入力します。
- ペイントを起動します。
見つからない場合は、Microsoftの公式案内やMicrosoft Storeで提供状況を確認してください。
② 顔の輪郭を描く
- 図形の一覧から「楕円」を選びます。
- 輪郭の色を選びます。
- 白いキャンバス上で、マウスの左ボタンを押したまま斜めに動かします。
- 好みの大きさになったら、ボタンを離します。
初めは、きれいな円にならなくても構いません。フリーハンドで輪郭を描くより、形を整えやすい方法です。
③ 目と口を追加する
- 楕円を使い、顔の内側に小さな目を2つ描きます。
- 線やブラシを使って、口を描きます。
- 必要に応じて、鼻や髪の毛を追加します。
うまく描けなかった場合は、Windows版の多くの描画ソフトで使える「Ctrl+Z」で直前の操作を取り消せます。
④ 色を付ける
塗りつぶしツールと色を選び、色を付けたい場所をクリックします。意図しない範囲まで塗られたら、いったん取り消し、輪郭に隙間がないか確認してください。
塗りつぶしの結果は、線の状態やアプリの設定によって変わることがあります。
⑤ PNG形式で保存する
- 「ファイル」から「名前を付けて保存」を選びます。
- PNG形式を選びます。
- 分かりやすいファイル名と保存先を指定します。
- 保存した画像を開き、正しく保存できたか確認します。
レイヤーなどを残して後で編集したい場合は、PNGとは別に、そのソフトで編集情報を保持できる形式でも保存してください。PNGだけでは、編集用のレイヤー構造は保持できません。
8. マウスで描きやすくするコツ
図形ツールを使う
円、四角、直線などを組み合わせると、マウスでも形を整えやすくなります。家、顔、看板など、単純な形から始めましょう。
拡大して、短い線を描く
細かい部分は画面を拡大し、長い線を一気に引かずに少しずつ描きます。途中で表示を縮小し、全体の形も確認してください。
線と色をレイヤーで分ける
レイヤーに対応したソフトでは、線画と色を別の層に分けると、色だけを修正しやすくなります。使用しているソフトで、今どのレイヤーを編集しているか確認しましょう。
ショートカットはソフトごとに確認する
Shiftキーによる直線の描画や図形の縦横比固定などは、ソフトや選んだツールによって操作が異なります。「Shiftを押せば必ず同じ動作になる」とは考えず、ヘルプで確認してください。
筆圧がなくても使える描き方を選ぶ
通常のマウスでは、ペンのように押す強さで線の太さを変えられません。線の太さを設定したり、図形や曲線ツールを使ったりして描きましょう。
9. よくある疑問
ペンタブレットは必要?
最初から購入する必要はありません。図形中心の絵や簡単なアイコンなら、まずはマウスで試せます。手描きの線を多く使いたくなったときに、ペンタブレットを検討してもよいでしょう。
無料ソフトなら、どこから入手しても同じ?
入手先によって配布物や料金が異なる場合があります。この記事に掲載した公式サイトの案内から、対応OSと無料・有料の区別を確認してください。
Macでもペイントを使える?
この記事で紹介するMicrosoft ペイントはWindows向けです。Macでは、対応するKrita、FireAlpaca、GIMPなどから用途に合わせて選びます。
画像を保存したら、後で線や色を分けて編集できる?
PNGやJPEGなどの画像だけでは、制作時のレイヤーをそのまま編集できません。編集用の作品ファイルと、公開・共有用の画像を分けて保存すると便利です。
まとめ
マウスでお絵かきを始めるなら、最初は図形、塗りつぶし、文字などの基本機能を使ってみましょう。
- Windowsで最初の1枚を描くなら、ペイントから試す。
- ブラシやレイヤーを使って描くなら、KritaやFireAlpacaを検討する。
- 写真加工や合成も行うなら、GIMPを検討する。
- 無料・有料の区別と対応OSは、公式サイトで確認する。
- 作品は編集用と画像出力用を分けて保存する。
まずは顔や家などの小さな絵を1枚作り、保存して開くところまで試してみてください。



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