チャットボットを作ってみよう!AIとの会話で学ぶプログラムの基本
「こんにちは!」と話しかけると、すぐに返事をしてくれる“チャットボット”。
LINEやカスタマーサービス、ゲームなどで見かけることも多くなってきました。
実はこのチャットボット、自分のパソコンで簡単に作ることができるのです!
この記事では、プログラミング初心者や小学生でも楽しく学べるチャットボットの作り方を紹介しながら、会話AIのしくみや基本的なコードの考え方をわかりやすく解説していきます。
チャットボットとは?
チャットボットとは、人間の言葉を理解して返事をしてくれるプログラムのことです。
身近な例では…
- LINEでの自動応答
- ウェブサイトの「お問い合わせ」対応
- 英語学習アプリでの会話練習
これらは、「入力」→「返答」という流れで動いています。
チャットボットのしくみを簡単に解説
1. ユーザーの入力を受け取る
ユーザーが「こんにちは」と入力
2. 入力にあわせた返事を考える
プログラムが「こんにちは!元気ですか?」と決まった返答を返す
3. 返答を画面に表示する
ユーザーは、チャットのように会話を体験できる
このような仕組みを、短いコードやブロック操作で自分でも作ることができるのです!
プロジェクト①:Scratchでつくるチャットボット
● 対象:
プログラミング初心者/小学生
● 準備するもの:
- Scratch(無料)
- インターネット環境とパソコン
● 作り方の手順:
- スプライト(キャラクター)を画面に追加
- 「こんにちは」と入力すると返事をするように設定
- 「もし〇〇なら~する(if 文)」を使って会話パターンを増やす
- ユーザーの名前を聞いて、呼びかけに使う
● 例:
「こんにちは」と言う
→ 入力を待つ
→ 入力が「元気だよ」なら「それはよかったね!」と返す
● 応用ポイント:
- 好きな色や食べ物を質問して覚える
- クイズを出して正解・不正解を判定する
プロジェクト②:Pythonで本格チャットボットを作ってみよう
● 対象:
中学生以上/コードに挑戦したい初心者
● 必要なもの:
- Python(3.8以上)
- エディタ(VS CodeやThonnyなど)
● 基本コード(辞書を使ったQ&A)
qa = {
"こんにちは": "こんにちは!",
"お名前は?": "私はAIボットです。",
"元気?": "元気だよ、ありがとう!"
}
while True:
user_input = input("あなた:")
response = qa.get(user_input, "ごめん、それはわからないよ。")
print("ボット:" + response)
● 解説:
- 辞書型(dictionary)を使って「質問」と「答え」を管理
- get関数で、ユーザーの入力に合わせて返答
- 無限ループで、会話が続くようにする
● 応用アイデア:
- 時間によってあいさつを変える(朝・昼・夜)
- ユーザーの名前を覚えて呼びかける
- ランダムな返答で会話を自然にする
プロジェクト③:ChatGPT風のチャットを作る(API連携)
● 対象:
高校生~大人/実用的なAIを体験したい方
● 必要なもの:
- Python
- OpenAIのAPIキー(無料プランあり)
- インターネット環境
● サンプルコード(簡略版):
import openai
openai.api_key = "あなたのAPIキー"
while True:
message = input("あなた:")
response = openai.ChatCompletion.create(
model="gpt-3.5-turbo",
messages=[{"role": "user", "content": message}]
)
print("ボット:" + response.choices[0].message["content"])
● ポイント:
- 実際のChatGPTモデルにアクセスして返答
- 自然な会話や質問応答が可能
- 学習しながら、APIの使い方も学べる
チャットボットで学べるプログラムの基本
● 入出力(Input/Output)
ユーザーの入力を受け取り、それに対して何かを返すという流れが理解できます。
● 条件分岐(if文)
入力によって結果を変えることで、「判断」の仕組みを学べます。
● 繰り返し(ループ)
会話が続くようにするには、繰り返しの考え方が欠かせません。
● データ構造(辞書など)
質問と答えをセットで保存することで、実用的な管理ができるようになります。
まとめ:会話しながらプログラミングを身につけよう!
チャットボットは、「楽しく・やさしく・実用的」にプログラムを学べる最高の教材です。
Scratchのようなビジュアルツールから、Pythonを使った本格的なコードまで、レベルに合わせた体験ができます。
AIと会話しながら学ぶことで、プログラミングの基本構造やAIの考え方も自然に身につきます。
まずは小さな「こんにちは」から、あなただけの会話AIを育ててみましょう!
コメント